“りくとうさんりゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
六韜三略100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臨淮りんわい東城とうじょう安徽省あんきしょう・東城)におります。——この人は、胸に六韜三略りくとうさんりゃくを蔵し、生れながら機謀に富み、しかも平常は実に温厚で、会えば春風に接するようです。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……正成には、大江家伝世の兵学、この時親が胸中のもの、あらましはさずけてあるが、さらに、かかる時に会したからは、六韜三略りくとうさんりゃくの奥義までも、ことごとく伝授してやろうものを、と
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これらの四子は、さきに失敗を招いた夏侯楙駙馬かこうもふばなどとは大いに質がちがっていて、兄のは弓馬武芸に達し、弟のけい六韜三略りくとうさんりゃくそらんじてよく兵法に通じ、他の二兄弟もみな俊才の聞えがあった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)