“らちな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
埒無50.0%
埓無50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
籬には蔓草つるぐさ埒無らちなまといついていて、それに黄色い花がたくさん咲きかけていた。その花やつぼみをチョイチョイ摘取つみとって、ふところの紙の上に盛溢もりこぼれるほど持って来た。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そのままにひたと思入るのみなりし貫一も、やうやなやましく覚えて身動みじろぐとともに、この文殻ふみがら埓無らちなき様を見て、ややあわてたりげに左肩ひだりがたより垂れたるを取りて二つに引裂きつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)