“よもぎや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
四方木屋50.0%
蓬屋50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはみごとな筆で大きく書いてあって、あの四方木屋よもぎやの壁にでも掛けてながめ楽しむにふさわしいものだった。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
三日みっか目には私はあによめのためにふるいなじみの人を四方木屋よもぎやの二階に集めて、森さんのおかあさんやお菊婆さんの手料理で、みんなと一緒に久しぶりの酒でもくみかわしたいと思った。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この新しい柱時計が四方木屋よもぎやの炉ばたにかかって音のする日をおもいみるだけでも、楽しかった。日ごろ私が矛盾のように自分の行為を考えたことも、今はその矛盾が矛盾でないような時も来た。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「怒るな、そっちにも、とががあろう、火のない所に煙は立たない。蓬屋よもぎやの後家が、子をつかって、戦場いくさばの死骸から、呑みしろかせぐという噂は、たしかに、俺の耳へも入っていることだ」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)