“よこどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横奪60.0%
横取40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
星光ほしあかりにすかしてこれを見た時、その時自分は全たく夢ではないかと思っただけで、それを自分が届けいでるとか、横奪よこどりすることが破廉恥の極だとか、そういうことを考えることは出来なかった。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
層を成して深い谷底の方へ落ちた断崖の間には、桔梗ききょう山辺やまべ横取よこどり多計志たけし八重原やえばらなどの村々を数えることが出来る。白壁も遠く見える。千曲川も白く光って見える。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
故に理窟からいったら日永、短夜共に夏の領分でなければならぬが、実際の感じ及び趣味の上からは日永は春に横取よこどりせられ、短夜のみ夏のものとしてそのままに在留していると言ってよいのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)