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よいなき
ふりがな文庫
“よいなき”の漢字の書き方と例文
語句
割合
宵啼
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宵啼
(逆引き)
名を
蔵人
(
くらんど
)
蔵人といって、酒屋の御用の胸板を
仰反
(
のけぞ
)
らせ、豆腐屋の
遁腰
(
にげごし
)
を
怯
(
おびやか
)
したのが、焼ける前から
宵啼
(
よいなき
)
という
忌
(
いま
)
わしいことをした。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
なお人一人、それがためにと申立てるが、鶏の
宵啼
(
よいなき
)
で気が違うほどの者は、犬が吠えると気絶をしよう、理非を論ずる次第でない。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ええ、牝鶏があしたなら構いませんが、こうやって
頭
(
つむり
)
を集めているのは、柳屋の
雄鶏
(
おんどり
)
が
宵啼
(
よいなき
)
をするからでございますぜ。」
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蓋
(
けだ
)
し小金も
溜
(
たま
)
って、家だけは我物にしたというから、人一倍、むしろ十倍、
宵啼
(
よいなき
)
に
神経
(
こころ
)
を悩まして、六日七日
得
(
え
)
も寝られず、取り詰めた
果
(
はて
)
が逆上をしたに違いはないので。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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