“ゆちゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
癒着100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄紫色に大体は癒着ゆちゃくしているように見えながら、探りを入れたら、深く入りそうに思える穴もあって、そこから淋巴液りんぱえきのようなものが入染にじんでいた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
眉間みけんにつけられた牡丹餅大ぼたもちだいの傷は癒着ゆちゃくしたけれども、その見苦しい痕跡こんせきばかりは、拭っても、削っても取れません。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すなわち一花中に数子房があって、それがたがいに分立ぶんりつせずして癒着ゆちゃくし、ここに複成子房をなしているのである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)