“やりど”の漢字の書き方と例文
語句割合
遣戸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大兄は遣戸やりどの外へ出て行った。卑弥呼は残った管玉を引きたれた裳裾もすその端でらしながら、彼の方へ走り寄った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
別荘もりの男から主人と思って大事がられるために、時方は宮のお座敷には遣戸やりど一重隔てたで得意にふるまっていた。
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
京では、昼のうちから私の帰る由を言い置かれてあったと見え、人々は塵掃ちりはらいなどもし、遣戸やりどなどもすっかり明け放してあった。私は渋々と車から降りた。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)