“やはぎがわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢矧川66.7%
矢作川33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、矢矧川やはぎがわを舟で下り、大浜から半島の半田へ上がる。そして常滑とこなめからふたたび舟便で海をよぎり、蟹江川かにえがわさかのぼって、蜂須賀村まで帰ろうという道どりを取ったものである。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
流れる水のすがたにも似ている今の境遇を、矢矧川やはぎがわの柳の蔭に寄せて、くさとまかついで一夜を舟に過していたその男は、中村の家を出たきり、便りも知れなかった日吉であった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「つい今、矢作川やはぎがわの橋口の兵から、執権のお使い工藤孫市、皆吉みなぎ七郎兵衛の両名が、不知哉丸いさやまるさまのお身を受取りのため、この地へ着いたとの知らせでございましたぞ」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、十郎行家は、今度は、三河国で矢作川やはぎがわの橋を取り、防戦の準備を整えて待っていた。
そして三河の矢作川やはぎがわのほとり矢作ノ宿しゅくについたのは、四月四日の夕だった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)