“やといばば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雇婆66.7%
傭婆16.7%
傭媼16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お杉さんは、何もいいはしますめえが、あそこには、雇婆やといばばあもいるし、——万一、底が割れたら、もうじき奴等が押しつけて来るものと思わなけりゃあ——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
余所よその障子を張ってやりの筆法で芸妓げいしゃ用達ようたしから傭婆やといばば手助てだすけまでする上に、ひまな時は長火鉢の前で飼猫の毛をいている。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
燕児の母親は、桑生のまだ帰っていないことを聞いて、ますます不思議に思って、傭媼やといばばに履があるかないかを探らしによこした。桑生は履を出して与えた。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)