“やすひら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泰衡83.3%
康衡16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝命にたてをついて、安倍の頼時や、平泉の泰衡やすひらの二の舞を仕て見たところが、骰子さいの目が三度も四度も我が思う通りに出ぬものである以上は勝てようの無いことは分明だ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いよいよ泰衡やすひらが背き和泉夫婦が忠死をとげて、主従わずかに十三人で、寄手の三万余騎と激戦するほどの大切な日に、あいにくその朝から近きあたりの山寺を拝みに出て籠城の間に合わず
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
衣川ころもがは和泉いづみじやうをめぐりて、高館の下にて大河に落入る。康衡やすひらが旧跡は衣ヶ関を隔てて、南部口をさし堅めえびすをふせぐと見えたり。さても義臣すぐつて此城にこもり、功名一時のくさむらとなる。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)