“やこぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
野狐禅80.0%
野孤禅10.0%
野狐禪10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一度ありたりとて自らすでに大悟徹底したるが如く思はば、野狐禅やこぜんちて五百生ごひゃくしょうの間輪廻りんねを免れざるべし。こころざしだいにすべき事なり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その八五郎が、例の前触れと一緒に飛び込んで来たのは、ある日の朝、平次の野孤禅やこぜんが漸く煙草の煙の中に解け入って大悟の妙境に入ろうとするころのことです。
「禪と云ふものは、僕は松島でもやつたし江州の永源寺えいげんじででもやつたが、すべて野狐禪やこぜんに終ると僕等は見爲みなしてゐるが、君はどう云ふ結果を得た?」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)