“もんとう”の漢字の書き方と例文
語句割合
門燈100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岡持おかもちげた女房の体は、勾配こうばいの急な坂をおりて、坂の降り口にあるお寺の石垣に沿うて左へ曲って往った。寺の門口かどぐちにある赤松の幹に、微暗うすぐら門燈もんとうが映って見える。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そして、五六ちょう往ってちょっとした横町よこちょうを右へ折れ曲って往くと、家の数で十軒も往った処の右側の門燈もんとうに「喜楽きらく」と書いた、牛肉屋とかしわ屋を兼ねた小料理屋があった。
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
門燈もんとうのすくない街は暗かった。父親は二人のあとからとぼとぼと体を運んでいた。
藍瓶 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)