“もりこぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
盛溢50.0%
装溢50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
籬には蔓草つるぐさ埒無らちなまといついていて、それに黄色い花がたくさん咲きかけていた。その花やつぼみをチョイチョイ摘取つみとって、ふところの紙の上に盛溢もりこぼれるほど持って来た。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ちょっとした葭簀張よしずばりの茶店に休むと、うばが口の長い鉄葉ブリキ湯沸ゆわかしから、渋茶をいで、人皇にんのう何代の御時おんときかの箱根細工の木地盆に、装溢もりこぼれるばかりなのを差出した。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)