“ものもら”の漢字の書き方と例文
語句割合
物貰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この寒さにお堀端の吹きさらしへ出ましては、こ、この子がかわいそうでございます。いろいろ災難にいまして、にわかの物貰ものもらいで勝手はわかりませず……
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
木之助があけようとして手をかけた入口の格子こうし硝子に「諸芸人、物貰ものもらい、押売り、強請ゆすり、一切おことわり、警察電話一五〇番」と書いた判紙はんしってあった。
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)
その話は算うるにえぬほどあるが、馬を題に作った初唄うたう芸妓や、春駒を舞わせて来る物貰ものもらい同然、全国新聞雑誌の新年号が馬の話で読者を飽かすはず故