“もうりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
魍魎80.0%
罔両20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもそれが父の死を知ったばかりの悲しみの中にあるべき身でありながら——園はさながら魍魎もうりょうの巣の中を喘ぎ喘ぎ歩いていくもののように歩いた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
美妻の最後の無惨さに、夫悔い悲しむ事限りなく、精神魍魎もうりょうとして家を迷い出で行方知れずなってしまった。
ドイツの俚説に灰上に家鴨あひるや鵞の足形を印すれば、罔両もうりょうありと知るという(タイラー『原始人文篇』二板、二巻一九八頁)。
燈を取りては罔両もうりょうに是非をこらす。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)