“めっそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
滅相97.7%
滅走2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦が言葉を尽して有難がる度に、爺は滅相めっそうもないとばかり両手を振った。「うふふ、何を云いなさるだね……」そして目を据えて宙をみつめる。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
なに滅相めっそうなことじゃ、わらわがまいって、浜村屋はまむらや病気びょうきなおしてらせるのじゃ。——邪間じゃまだてせずと、そこ退きゃ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
と、恐縮と疑惑と、迷いと否定と、交〻こもごもな気もちに乱れて、まるで心の滅走めっそうした人間のように、茫然と手を離した。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)