“むしあつさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒸暑66.7%
溽熱33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして夕風のぱつたり凪ぐやうな晩には、暑さは却て眞夏よりも烈しく、夜ふけの空にばかり、稍目立つて見え出す銀河の影を仰いでも、往々にして眠りがたい蒸暑むしあつさに襲はれることがある。
虫の声 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
そして夕風のぱったりぐような晩には、暑さはかえって真夏よりも烈しく、夜ふけの空にばかり、やや目立って見え出す銀河の影をあおいでも、往々にして眠りがたい蒸暑むしあつさに襲われることがある。
虫の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
甲板デッキより帰来かえりきたれる一個の学生は、しつるよりその溽熱むしあつさ辟易へきえきして
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)