“むかっぱら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
向腹75.0%
逆腹25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向腹むかっぱらを立てたように言いながら、大出刃のさきで、繊維をすくって、一角ウニコールのごとく、薄くねっとりと肉をがすのが、——遠洋漁業会社と記した、まだ油の新しい、黄色い長提灯ながぢょうちんの影にひくひくと動く。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして事務所では金の借貸は一切しないから縁者になる川森からでも借りるがいいし、今夜は何しろ其所そこに行って泊めてもらえと注意した。仁右衛門はもう向腹むかっぱらを立ててしまっていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
貴方あなたこそいつも此の室でなにをして居られるのですか」と僕はつい逆腹むかっぱらを立てて言いかえしたが、あとで直ぐ後悔した。
階段 (新字新仮名) / 海野十三(著)