“みめい”の漢字の書き方と例文
語句割合
未明100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
未明みめい、さわぎを聞いた御用の者が駈けつけて来て、剣林けんりん、勝負をそのままに四散したが、こうして、江戸の春はけて、やがて青葉若葉の初夏となった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
土方ひじかためも青菜に塩の有様で立帰り、近藤に話すと、近藤め、火のように怒り、今朝未明みめいに島田の道場へ押しかけたが、やがて這々ほうほうていで逃げ帰りおった」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
という次第は、鍛ち下ろしを戴いた翌日——いつも朝の未明みめいでござるが、罪人の死体をお上より申しうけ、新刀試あらみだめしをいたしておきたいと主人が仰っしゃる。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)