“みづつぱな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水洟50.0%
水涕50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳥打帽子を目深にかぶり、毛糸の襟卷に顎を埋め、背中をまるくしながらしきりに水洟みづつぱなをすゝり込む。川岸に出ると風はなほ更強くなつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
膝に手を置いて固くなつて聽いてゐた職工達も、醉つた時の感傷性も手傳つて、水洟みづつぱなをすゝり始めた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
と再び呼んでも、なほ返事を為ようとも為ない。これは不思議だと怪んで、急いで傍に行つて見ると、体がぐたりとして水涕みづつぱなを出したまゝ、早既にことが切れて居る。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)