水洟みづつぱな)” の例文
鳥打帽子を目深にかぶり、毛糸の襟卷に顎を埋め、背中をまるくしながらしきりに水洟みづつぱなをすゝり込む。川岸に出ると風はなほ更強くなつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
膝に手を置いて固くなつて聽いてゐた職工達も、醉つた時の感傷性も手傳つて、水洟みづつぱなをすゝり始めた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)