“みずこだま”の漢字の書き方と例文
語句割合
水谺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の話の途切れに……すぐ近くの杭のかかぶねとまから、またしても、さっきのかんだかい赤子の泣き声が、水谺みずこだまをよんでいた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて港じゅうが沸騰ふっとうしたようにわああッという武者声を捲きおこした。そしてすぐそれは勇ましいひびきや水谺みずこだまと変じて
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「騒ぎなさんな」と、李俊りしゅんは立って、唇に指をくわえ、水谺みずこだまするどく口笛をふいた。すると岸の松明たいまつは遠くへ去った、と見えたのはつづきの葦の間を廻ってこれへ来たのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水谺みずこだまして、向うからも答えてくる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)