“みかみやま”の漢字の書き方と例文
語句割合
三上山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絛虫さなだむしは何れ位長いものかと思って、瓶の中から出して見た。三上山みかみやま百足むかでじゃないが、全く長いものだ。室を一周回ひとまわり取巻いても未だ余ってる。絨毯が台なしになった。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
だが、あの美しい水の底には恐ろしい龍神が棲んで居るし、湖のふちにある三上山みかみやまと云うところには、その龍よりももっと大きい蜈蚣むかでが棲んで居る事を、そなたは多分知らないのだろう。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それから三上山みかみやま、近江富士ともいう、田原藤太が百足むかでを退治したところ——浅井長政の小谷おだにの城、七本槍で有名なしずたけ。うしろへ廻って見給え、これが胆吹の大岳であることは申すまでもあるまい。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)