“まるほん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丸本57.1%
院本42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
普通「丸本まるほん」と呼ばれる版本に対し、特にこれらのものは「切本きりほん」と呼ばれる。前者は完本である故細字であるが、後者はある場をのみ選んであるため大字である。だが共に合せて一書体を代表する。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
老人は義太夫ぎだゆう丸本まるほん三百余種を所蔵しているそうで、わたしはその中から二百種ほど借りて読んだ。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
天下茶屋でも、妹背山いもせやまでも、日蓮記でも、菅原伝授手習鑑でも、すべて序から大尾たいびまで、つまり竹田出雲や近松浄瑠璃集にある通りを院本まるほんどおりそっくり上演するのであった。