“まひごふだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
迷子札100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「巾着があの男の荷物の中にあつたからよ。何が入つて居たか知らないが、お守りと迷子札まひごふだだけ殘して、中を拔いた巾着を、自分の荷物の中へ隱す馬鹿もないだらう」
わたし眞鍮しんちう迷子札まひごふだちひさなすゞりふたにはめんで、大切たいせつにしたのを、さいはひにひろつて、これをたもとにした。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
持つて居る筈はありません。尤も、伜の勘太郎はお守と迷子札まひごふだを入れた巾着を持つて居りましたが、十歳とうにもなつて、迷子札でもあるまいと、近頃は巾着ごと納屋の用箪笥ようだんすへ入れてある筈で——
「勘太郎の迷子札まひごふだを入れた、巾着のことをお前は知つて居るだらうな」
「これは迷子札まひごふだですよ、親分」