“ますい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麻酔90.0%
麻睡10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その瞬間にこれは多分、最前からへやの中の息苦しい女の匂いに混っている、麻酔ますい薬の透明な芳香に、いくらか脳髄を犯されたせいかも知れないと思った。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「入院していたんだ。盲腸の手術が済むと同時にあの大地震さ。麻酔ますいにかゝっていたんだもの」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
とにかく、これは麻睡ますい酒だった。——時遷、湯隆はなんでもなかったが、徐寧ひとりには、しびれ薬がまわって、彼は正体もなくよだれをたらしてやがて夢魔にひきずりこまれていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)