“まげもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
曲物73.9%
髷物17.4%
綰物8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牧場、牧舎の見廻りが一通り済んで、小舎こやへ帰って、二人水入らずの晩餐ばんさんの後、番兵さんは一個の曲物まげものを、茂太郎の前に出して言う
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それというのが新派が今まで髷物まげものをやって当ったためしがない、例えば高安月郊氏の江戸城明け渡しその他、何々がその適例だ、こんども享保年間の義民伝まがいのもの
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
筧の水というものはこの崖から絞れて落つる玉のような清水を集めて、小さい素焼きのかめに受けたので綰物まげものの柄杓が浮べてある。あたりはすすきが生いて、月見草が自然に咲いている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)