“まきたばこいれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巻莨入66.7%
巻烟草入16.7%
巻煙草入16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はそこにあった巻莨入まきたばこいれから煙草たばこを一本取り出して燐寸マッチの火をった。そうして自分の鼻から出る青い煙と兄の顔とを等分に眺めていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
下着はつむぎかと思われる鼠縞、羽織は黒の奉書にお里の知れた酸漿かたばみ三所紋みところもん、どういうはずか白足袋に穿はきかえ、机の上へ出しそろえて置いた財嚢かみいれ手巾はんけち巻烟草入まきたばこいれ
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
妾宅からの帰途横町の曲角で見覚えのある葉山に摺違すれちがった事もあった。見馴れない男持の巻煙草入まきたばこいれがお千代の用箪笥の上に載せてあるのを見た事もあった。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)