“ぼくじふいつてき”の漢字の書き方と例文
語句割合
墨汁一滴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墨汁一滴ぼくじふいつてき」や「病牀びやうしやう六尺」中に好箇の小品少からざるは既に人の知る所なるべし。就中なかんづく「病牀六尺」中の小提灯こぢやうちんの小品の如きは何度読み返してもかざる心ちす。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
三 「墨汁一滴ぼくじふいつてき」や「病牀びやうしやう六尺」に「脳病なうびやうを病み」云々うんぬんとあるは神経衰弱のことなるべし。僕は少時正岡子規まさをかしきは脳病などにかかりながら、なぜ俳句が作れたかと不思議に思ひし覚えあり。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
墨汁一滴ぼくじふいつてき」だか「病牀びやうしやう六尺」だかどちらだかはつきり覚えてゐません。しかし子規しきはどちらかの中に夏目先生と散歩に出たら、先生の稲を知らないのに驚いたと云ふことを書いてゐます。
正岡子規 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)