“ほのあかる”の漢字の書き方と例文
語句割合
仄明100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……そこが仄明ほのあかるいだけ、大空の雲の黒さが、此方こなたに絞った幕の上を、底知れぬ暗夜やみにする。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この夜は電光が頻りに閃いて私達の心を暗くしましたが、午前四時頃に覚めて天幕の外に出ると、しっとりと湿気を帯びた仄明ほのあかるい谷の空気は、強く幅のある駒鳥の高い鳴声に漸くさめようとし
日本アルプスの五仙境 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
おぼろの月夜である。四辺あたりがボッと仄明ほのあかるい。薄い紗布しゃきぬを張ったようだ。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)