“へりくつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
屁理窟60.9%
屁理屈39.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
完璧かんぺきを望んでは、いけませんなどと屁理窟へりくつ言って、ついに四升のお酒を、一滴のこさず整理することに成功したのである。
酒ぎらい (新字新仮名) / 太宰治(著)
何に限らず正当なる権利を正当なりなぞと主張する如きは聞いたふう屁理窟へりくつたてにするようで、実に三百代言的さんびゃくだいげんてき、新聞屋的、田舎議員的ではないか。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
戦争哲学! 他日受ける打撃を考えてるなぐられた驢馬ろばどもの遊びと同じだ……。屁理屈へりくつを並べたり哲理をこねたりすることは、僕の仕事じゃありません。
あらゆる生物は誕生と同時に死に向って行進する、などという安っぽい屁理屈へりくつはごめんをこうむる。塩山家では結婚したとたんにおるいさんが采配をとった。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)