“ふんじょう”の漢字の書き方と例文
カタカナ:フンジョウ
語句割合
紛擾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磯五は、お駒ちゃんの蒼い顔と、おろおろと開かれた両眼に見入って、そこに避けられない近い将来の紛擾ふんじょうを読み取っていた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
市九郎は、この紛擾ふんじょうが無事に解決が付くと、それによって徒費した時間がいかにも惜しまれるように、にじりながら洞窟の中へ入っていった。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
草山口論ということをつづめて、「山論さんろん」という言葉で通って来たほど、これまでとてもその紛擾ふんじょうは木曾山に絶えなかった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)