“ふりわけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
振分93.3%
振別6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……なんにもねえや、徳利と茶碗、火鉢が一ツ、あとは、戸棚に女? ……」と感心して、それから悠々と壁に懸けてあった振分ふりわけ真田紐さなだひもを解いた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成田の祇園会ぎおんえを八日で切上げ九日を大手住おおてずみ宿しゅくの親類方で遊びほうけた小物師の与惣次が、商売道具を振分ふりわけにして掃部かもんの宿へかかったのは昨十日そぼそぼ暮れ
事実、この一本槍は、米友が手練の杖槍よりもその穂先が深い——また、この負担は、米友の肩にかけた振別ふりわけを押ッつけられたよりも、道庵にとっては重い。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
米友はまず振別ふりわけの荷物を地上へ投げ出しました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)