“ふみいた”の漢字の書き方と例文
語句割合
踏板100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長い踏板ふみいた船縁ふなべりから岸に渡された。一番先に小さいおととが元気よくそれを渡つて、深い船の中に飛んでりた。其処そこまで送つて来た婿の機屋はたや盲目めくらのお婆さんをおぶつて続いて渡つた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「お北お吉の居る部屋の窓の外へ這ひ上つてあんな仕掛けが出來る筈はないし、清五郎が落ちて死んだ後で、踏板ふみいたを直して置くことなどは出來ないよ」
銭形平次捕物控:180 罠 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
一枚、すぐ外れるやうに仕掛けてあつたのだよ。清五郎が其處そこから毎晩覗くのを知つて居た奴が、踏板ふみいたの繩を解いて、その上に乘つて、身體を動かすと直ぐ外れるやうに仕掛けてあつたのだ
銭形平次捕物控:180 罠 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)