“ふなべんけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
船弁慶80.0%
舟弁慶20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長唄がおわってから、主客打交っての能があって、女芸人らは陪観を許された。津軽侯は「船弁慶ふなべんけい」を舞った。勝久を細川家に介致かいちした勝秀は、今は亡人なきひとである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ただ「船弁慶ふなべんけい」で知盛とももりの幽霊が登場し、それがきらきらする薙刀なぎなたを持って、くるくる回りながら進んだり退いたりしたその凄惨せいさんに美しい姿だけが明瞭めいりょうに印象に残っている。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
虚子後に残りて謡曲「舟弁慶ふなべんけい」一番うたひ去る。(六月三十日)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)