“ふなだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
舟溜25.0%
船玉25.0%
船霊25.0%
船魂25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてそれとともに、ごうっと冷たいまばら雨をまじえた怪風が、とつぜん、真ッ黒な舟溜ふなだまりの群れを、山のように揺り上げ揺り下ろした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
撲られるたびに、泣くようなわめくような声も聞こえ、その一群れは、この木賃長屋と船玉ふなだま神社のあいだを通って、往来へ出て行った。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日向丸はともの船底に船霊ふなだままつり、その小さい神棚の右よりに赤いおき上りの小法師がぽつりと一つ置かれてあった。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
たとえば船乗は船魂ふなだま神社をまつり、大工左官は聖徳太子をあがめ、魚屋は恵比須えびすを、裁縫師は伎芸天ぎげいてんを、三味線や琴の師匠は吉祥天きっしょうてんを祭ると云ったように、それぞれの職域を神聖なものとして
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)