“ふたごやま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フタゴヤマ
語句割合
二子山50.0%
双子山50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お滝はそう言って二子山ふたごやまのあたりを仰ぎました。もう傾きかけた陽、約束の八月十五日の日没へ一刻半ともありません。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「おお、ひえびえとしてきた。二子山ふたごやまに見えた月が、もうあんなに遠い谷間たにまにある。……あまりおそうなっては、さだめし、民部みんぶさまや小文治こぶんじさまがおあんじなされているかもしれぬ……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこから双子山ふたごやまの間にはいる数十町は、山を忘れる高原の平地で、肩まで没しそうなしのと野草がじょうじょうと秋風に白くなびいている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
箱根双子山ふたごやまの頂きを往来する雲を見て時を移した。
十六、七のころ (新字新仮名) / 永井荷風(著)