“ふじわら”の漢字の書き方と例文
語句割合
藤原100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今までは藤原ふじわらの内大臣の娘とも、源氏の娘とも明確にしないで済んだが、源氏の望むように宮仕えに出すことにすれば春日かすがの神の氏の子を奪うことになるし
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)
この二つの声はほとんど同時に起こった。というのは、彼ら僧侶が遠く藤原ふじわら氏時代以来の朝野の保護に慣れて、不相応な寺領を所有するに至ったためである。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
第二室は天井てんじょうから明りを取った、横よりもたての長い部屋だった。そのまた長い部屋の両側を硝子ガラス越しにうずめているのは藤原ふじわらとか鎌倉かまくらとか言うらしい、ものびた仏画ばかりだった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)