“ふけそう”の漢字の書き方と例文
語句割合
普化僧100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一月寺の普化僧ふけそうがぬかるみをまたいで来ると、槍をかついだやっこがむこうを横ぎる。町家では丁稚でっちが土間をいていたり、娘が井戸水を汲んでいるのが見えたり、はたきの音、味噌汁の香——。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
わしは山科やましなの僧院にいる寄竹派きちくは普化僧ふけそうです。同じ僧院に、法月弦之丞のりづきげんのじょうというものが近頃まいっておる。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
虚無僧寺史を見ると、それより以前、楠正勝くすのきまさかつが、普化僧ふけそうの群れに入って、宗門を漂泊していたことなどしるしてあるが、これは社会韜晦とうかいで、武者修行ではなかったであろう。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)