“ひんぷ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貧富50.0%
稟賦40.0%
禀賦10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有名なパサデナの邸宅街ていたくがいを通り、御殿ごてんのような建物に、貧富ひんぷ懸隔けんかくにつき、考えさせられることも多かった。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
一体僕は稟賦ひんぷと習慣との種々な関係から、どこに出ても傍観者になり勝である。西洋にいた時、一頃ひところ大そう心易く附き合った爺いさんの学者があった。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
上方の料理には不自然な調味が加えてあるのであろうが、それは求め得なかったすっぽんが持つ禀賦ひんぷの野趣が、この羮に匂うのを味わったのである。
すっぽん (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)