“ひりき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
非力80.0%
臂力20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麻油は驚いた。が非力ひりきな伊豆をいっぺんにね返すと、あべこべに伊豆の首筋をとらえて有無を云わせずにめつけた。伊豆はばたばたもがいて危く悶絶もんぜつするところまでいった。
小さな部屋 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「この音色で、非力ひりきなわたくしの爪音つまおとが、どこまで達しるかしら。」
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
彼の体躯は老骨の作左衛門を眼下に見るほどの大男である上、臂力ひりきは山陰に並びなき、十二人力と称せられ、しかも宝蔵院の槍術、一刀流の剣道は達人と称せられた大月玄蕃げんばである。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)