“ひょうぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
兵部100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
師走しわすも十日過ぎのこと、浪士らの所持する武器はすべて加州侯へお預けということになった時、副将田丸稲右衛門や参謀山国兵部ひょうぶらは武田耕雲斎をいさ
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これよりさき、保田の町へ入り込んだ田山白雲は岡本兵部ひょうぶの家へおちつき、その夜は兵部の家の一間で、熱心に主人が秘蔵の仇十洲きゅうじっしゅうの回錦図巻を模写しておりました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
左衛門さえもん乳母めのとといって、源氏からは大弐だいにの乳母の次にいたわられていた女の、一人娘は大輔たゆう命婦みょうぶといって御所勤めをしていた。王氏の兵部ひょうぶ大輔である人が父であった。
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)