“ひゃっぽんぐい”の漢字の書き方と例文
語句割合
百本杭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何、ここで……。すぐ其処の百本杭ひゃっぽんぐいあたりで、降ろして貰おう」
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或朝焼けの消えかかった朝、父と彼とはいつものように百本杭ひゃっぽんぐいへ散歩に行った。百本杭は大川の河岸でも特に釣り師の多い場所だった。しかしその朝は見渡した所、一人も釣り師は見えなかった。
土曜といわず日曜といわず学校の帰り掛けに書物の包を抱えたまま舟へ飛乗ってしまうのでわれわれは蔵前くらまえ水門すいもん、本所の百本杭ひゃっぽんぐい代地だいちの料理屋の桟橋さんばし橋場はしばの別荘の石垣、あるいはまた小松島こまつしま
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)