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ひとはば
ふりがな文庫
“ひとはば”の漢字の書き方と例文
語句
割合
一幅
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一幅
(逆引き)
およそ
一幅
(
ひとはば
)
の黒い影が、山の腹へひらひらと映って、煙が分れたように消える、とそこだけ、はっと月が
射
(
さ
)
して、芭蕉のあとを、明るくなる。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そうすると袂が邪魔になって、手細の
筒袖
(
つつそで
)
は着られない。それで今度は手元だけ細く、袖つけの所の広くなった
巻袖
(
まきそで
)
がはやり出したのである。この袖は
一幅
(
ひとはば
)
の袖を斜めに折ってこしらえた。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
やはりそのものの手から、ずうと糸が
繋
(
つな
)
がっていたものらしい。舞台の左右、山の腹へ斜めにかかった、
一幅
(
ひとはば
)
の白い
靄
(
もや
)
が同じく幕でございました。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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