“ひとつぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一粒87.0%
一顆13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、その武田の血をうけたものは、世の中にこの伊那丸いなまるひとりきりとなったのだ。焦土のあとに、たった一粒ひとつぶのこった胚子たねである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みんなはまるで気が気でなく、一生けん命、その辺をかけまわりましたが、どこにも粟は、一粒ひとつぶもこぼれていませんでした。
狼森と笊森、盗森 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「——これは甘そうですね」曲者は、桜の一顆ひとつぶを口にいれて、ぽつりと噛んだ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)