“はんそで”の漢字の書き方と例文
語句割合
半袖100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暑がりやで汗ッきの庄造は、この間の出水でどろだらけになった裏の縁鼻えんはなへチャブ台を持ち出して、半袖はんそでのシャツの上に毛糸の腹巻をし、麻の半股引はんももひき穿いた姿のまま胡坐あぐらをかいているのだが
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その時の服装は、白い半袖はんそでのシャツに、久留米絣くるめがすりのモンペをつけていました。
たずねびと (新字新仮名) / 太宰治(著)
昨日きのうまでは綿入を二枚重ねていたのに今日はあわせ半袖はんそでのシャツだけで、朝から運動もせず枯坐こざしたぎりであるから、不充分な血液はことごとく胃のために働いて手足の方へは少しも巡回して来ない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)