“はめき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嵌木50.0%
箝木25.0%
篏木25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
写真の種板たねいたにも感光しないような人物を見る。ガラスの眼玉でものを読む。舌を垂れて、一語一語の間に草がえるような文句をしゃべる。嵌木はめきゆかでもこするように自分の額をさする。くしゃみをする。
食卓テーブルにぴたりとつけて四脚の椅子が置かれ、更にもう一脚の椅子が、少し離れて、沢々つやつやしい箝木はめきの床に影を落し、そして何処ともなく煙草と果実くだものの匂いがほのかに残っていた。
空家 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
神学生の兵隊さんは玄関で藁草履をぬぐと、篏木はめきの床に大きな足跡をベタベタつけながらあたしのうしろからついてきた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)