“はっけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
八卦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仔細しさいもとより分らぬ。この男とこの女の、互に語る言葉の影から、時々にのぞき込んで、いらざる臆測おくそくに、うやむやなる恋の八卦はっけをひそかにうらなうばかりである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この千変万化を八卦はっけかくし、八卦を分てば六十四、六十四の卦は結局、陰陽の二元に、陰陽の二元は太極たいきょくの一元に納まる、というのが易の本来だと承りました。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかしむかしから当るも八卦はっけ、当らぬも八卦という事がありますから、凶のに当ってもあまりお気におかけなさらん方がよいです。お年はおいくつでいらっしゃいます。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)