“はげお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
剥落50.0%
脱落50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見渡すと、女の人数だけずらりと並んだ鏡台と鏡台との間からはわずかに漆喰しっくい剥落はげおちた壁が現れていてその面にはあとから後からと、かさなって書き添えられたいたずら書のさまざま。
勲章 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
香煙と法衣とより離れて、わが殿中の一隅金薄きんぱく脱落はげおちたこの一室に来れば、ずつと気やすく神と語ることが出来る。こゝへ来ては、腕を支へられずに、わが老来おいらくを思ふのである。
法王の祈祷 (新字旧仮名) / マルセル・シュウォッブ(著)