“はいをく”の漢字の書き方と例文
語句割合
廢屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くさも、あはれ、廢屋はいをくあと一輪いちりんむらさき菖蒲あやめもあらば、それがどんなに、とおもふ。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
壁は落ち、ふすまは破れ、寒い透間の風はしん/\と骨を刺すやうに肌身を襲ふにしても、潤んだ銀色の月の光は玻璃ガラス窓を洩れて生を誘ふがに峽谷の底にあるやうな廢屋はいをくの赤茶けた疊に降りた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)